株式会社おとうふ工房いしかわは、使用済み豆腐容器の資源循環に向けて、高浜市内の自社直営店(大まめ蔵)、高浜市内の小学校学校給食、コープあいち日進店様に協力いただき、2025年2月1日(土)から2月28日(金)まで使用済み豆腐容器の回収実証実験を実施しましたので、概要を報告します。
回収実証実験の概要
本実証実験では、一般家庭および販売先から使用済み豆腐容器を回収し、リサイクルに向けた技術検証を行うとともに、消費者との最適なコミュニケーション手法や効率的な回収スキームの検討を目的としました。
■回収目的
・使用済み豆腐容器の回収量や回収時の性状(汚れ具合等)を検証する
・回収した豆腐容器から再資源化製品が製造できるか検証する
・環境負荷低減効果を検証する
・回収量を把握する
■回収期間
2025年2月1日(土)~28日(金)
■回収拠点
・高浜市内小学校 学校給食(高浜市立翼、高浜、港小学校)
・弊社直営店(大まめ蔵)
・コープあいち日進店
■回収対象
使用済みの豆腐容器(弊社製品のみ、トップフィルムは取り外したもの)
回収実証実験の結果
(1)使用済み豆腐容器の回収量
今回の実証実験では、合計1,116個の豆腐容器を回収しました。
1か月の販売数量に対する回収率は、以下の通りです。
・学校給食:99.8%
・コープあいち日進店:16.5%
・自社直営店(大まめ蔵):6.2%

(2)今回の取り組みで分かったこと
①資源循環に対する関心の高さ
回収された豆腐容器は、ほとんどがきれいな状態であり、また回収に協力をいただいた方に特典をつけるよりも回収啓発イベントを開催した回収先の方が回収量が多かったことから、継続的に発信する大切さと資源循環への関心が高いことが分かりました。
②回収対象を正確に伝えることの難しさ
回収対象ではない他社の容器が多く回収されました。トップフィルムは材質が異なるため再資源化できないのですが、プラスチック材質の違いをご理解いただくことが難しく、トップフィルム付きの豆腐容器も多く回収され、「プラスチック」と広く捉えられてしまうことが分かりました。
なお、本プロジェクトは愛知県環境局資源循環推進課の「愛知県循環型社会形成推進事業費補助金」の循環ビジネス事業化検討事業の採択を得て進めています。今回の回収実証実験で回収された使用済み豆腐容器は再資源化され環境教育資材を開発中です。